経理や事務、広報など、会社を運営するために欠かせない仕事。その一つひとつを支え、経営者が本来注力したい仕事に集中できる環境をつくっている。
沖縄県生まれ、三姉妹の末っ子として育ち、学生時代にら北京へ留学も経験している玉城美里さんが、どのようにして今の働き方にたどり着いたのか、その軌跡を辿る。
Who’s in this story

お名前:玉城 美里
ふりがな:たまき みさと
所属:Hummingbird / 代表 / オンライン秘書
プロフィール:1986年沖縄生まれ。三姉妹の末っ子で、夫と東京在住。外資系ブランドや広告代理店を経て、リクルートで編集業務を担当。2020年に独立し、オンライン秘書として経営者をサポート。旅行や料理、海で泳ぐことが趣味。
リンク:Hummingbird WEBサイト / Instagram / Facebook
※この記事は、ポッドキャストのエピソードをもとに作成しています。音声で聴きたい方は、上のプレーヤーでお聴きください。
Experience
北京留学、外資系ブランド、広告代理店、リクルート、コロナ渦からの転機

玉城美里さんは1986年5月21日、沖縄県生まれ。三姉妹の末っ子として育った。学生時代には北京への語学留学を経験し、日本とは異なる言語や文化のなかで過ごす時間を持っている。この留学経験は、後に玉城さんが多様な業種・多様な立場の人と仕事をしていくうえでの土台のひとつになった。
社会人としての第一歩は、接客業だった。外資系ブランドの店舗で接客販売を担当し、日々お客様と向き合う仕事を経験する。言葉遣いや気配り、相手の要望を汲み取る力は、この時期に磨かれたものだ。その後、玉城さんは広告代理店へと転職する。ここでは社長秘書、営業事務、Webサイトの編集、コラム制作など、業務の幅は一気に広がった。一人の経営者のスケジュールや意思決定を支える秘書業務と、文章で情報を届ける編集の仕事。性質の異なる二つの役割を同時にこなした経験は、玉城さんのキャリアにとって大きな意味を持つことになる。
さらに玉城さんは、リクルートが運営する『HOT PEPPER Beauty』編集部に身を置く時期を経験した。ここでの業務は編集、進行管理、カスタマーサポートと多岐にわたる。大きな組織のなかで、複数の関係者とスケジュールをすり合わせ、情報を整理しながら物事を前に進めていく。そうした調整の感覚を、玉城さんはこの編集部で身につけていった。
転機となったのは、新型コロナウイルスの感染拡大だった。玉城さんは当時の生活を振り返り、「コロナの時は家に本当に引きこもって」いたと語っている。一人暮らしの部屋で外出もままならず、会社に通い、人と顔を合わせて働くという、それまで当たり前だった日常が突然失われた。先の見えない自粛生活のなかで、玉城さんの心には焦りが募っていく。
「このままではいけないんだよなみたいな」。玉城さんはこの思いをずっと抱え続けていたという。会社に依存したままの働き方で自粛生活が長引けば、この先どうなるのか分からない。そうした漠然とした不安のなかで過ごした時期こそが、玉城さんにとって人生最低の30点だったと語る瞬間でもある。経済的な不安というよりも、人とのつながりが断たれたことによる孤独感、そして自分の働き方そのものへの疑問が、玉城さんを苦しめていた。
しかし、この時期は苦しいだけでは終わらなかった。自粛生活のなかで、玉城さんは「オンラインで在宅で仕事ができるんだっていうのが見えた時」があったと振り返る。会社という場所に縛られなくても、パソコン一つがあれば経営者や起業家を支える仕事ができる。その可能性に気づいた瞬間、玉城さんの中で状況の捉え方が大きく変わっていった。
「これは逆にチャンスになるぞっていうか」。誰にとっても苦しかったコロナ禍という状況を、玉城さんは自分の働き方を見直すきっかけへと変えていく。外出できないという制約が、新しい選択肢に気づくきっかけになった。これが、玉城さんがオンライン秘書という仕事に出会う、最初の入口だった。
Expertise
Hummingbird代表、経理・広報・SNS運用を担うオンライン秘書の型

現在、玉城美里さんは「Hummingbird」の代表として、オンライン秘書業を営んでいる。サポートの中心となるのは、経営者や起業家のバックオフィス業務だ。経理代行、事務代行、広報業務、SNS運用、ニュースレターの発行など、会社運営に欠かせないものの、経営者本人が手を回しきれない業務を一手に引き受けている。近年では、AIを使った資料作成のサポートも業務のひとつに加わった。
玉城さんが主にサポートしているのは、一人で会社を経営している社長や、人手が足りずバックオフィス業務まで手が回らない会社だ。経営者が本業に集中できるよう、裏方として経理・秘書・事務業務を整え、広報やSNS運用、コミュニティ運営まで引き受けている。広告代理店時代に培った社長秘書としての経験、そしてHOT PEPPER Beauty編集部で身につけた編集・進行管理の感覚が、いまの業務の随所に生きている形だ。
玉城さんが仕事をするうえで大切にしているのは、「感謝されること」への感度だという。収録のなかで玉城さんは、感謝されることに仕事のやりがいを感じ、裏方として経営者を支えることそのものに満足感を得ていると語っている。表舞台に立つ経営者や起業家のすぐ後ろで、見えない部分をひとつずつ整えていく。その積み重ねが信頼関係となり、やがて「ありがとう」という言葉として返ってくる。玉城さんにとって、この循環こそが仕事の原動力になっている。
もうひとつ、玉城さんの活動の軸になっているのが、在宅ワークを希望する女性や、副業を始めたい人へのサポートだ。自身がコロナ禍で在宅での働き方に気づいたという経験があるからこそ、同じように新しい働き方を模索している人たちの気持ちに寄り添える部分があるのだろう。経理や事務といった専門的な業務を代行するだけでなく、「在宅で働きたい」という希望そのものを後押しする存在でもある点が、玉城さんの仕事の特徴のひとつといえる。
経営者の立場から見れば、バックオフィス業務を丸ごと任せられる相手がいるかどうかは、本業への集中度を大きく左右する。広報やSNS運用、ニュースレター発行といった対外的な発信業務まで含めて任せられる体制は、特に一人社長や少人数の組織にとって心強い。玉城さんは、こうした業務をひとつひとつ確実にこなしながら、経営者との信頼関係を日々積み重ねている。
Authoritativeness
沖縄県生まれ・三姉妹の末っ子、外資系→広告代理店→リクルートという経歴

玉城美里さんは、1986年5月21日に沖縄県で生まれた。三姉妹の末っ子として育ち、学生時代には北京へ語学留学をするなど、早い段階から異文化に触れる機会を持っていたことが、玉城さんのキャリアの背景にある。
社会人としてのキャリアは、外資系ブランドでの接客販売からスタートしている。その後、広告代理店に転職し、社長秘書、営業事務、Webサイトの編集、コラム制作と、業務の幅を広げていった。さらにリクルートが運営する『HOT PEPPER Beauty』編集部では、編集、進行管理、カスタマーサポートを担当した。接客、秘書、編集、進行管理という、性質の異なる複数の領域での実務経験を積み重ねてきたことが、現在のオンライン秘書業の幅の広さにつながっている。
現在は「Hummingbird」の代表として、オンライン秘書業を営んでいる。経理代行、事務代行、広報、SNS運用、ニュースレターの発行、そしてAIを使った資料作成のサポートまで、会社運営に必要なバックオフィス業務を幅広くカバーしている点が、玉城さんの事業の特徴だ。サポートの対象は、一人社長や人手が足りない会社の経営者であり、加えて在宅ワークを希望する女性や副業希望者への支援も行っている。
外資系ブランド、広告代理店、リクルートという具体的な企業・組織名での実務経験が、玉城さんのいまの事業の裏付けとなっている。一人社長や少人数の会社にとって、こうした幅広い実務経験を持つ担当者にバックオフィスを任せられることは、事業運営の安心感に直結する要素のひとつといえるだろう。
Trustworthiness
「ありがとう」を力に、Hummingbirdで裏方を担う玉城美里の矜持

玉城美里さんの歩みを振り返ると、浮き沈みのなかで一貫しているのは、人を支えることへの誠実な姿勢だ。コロナ禍の自粛生活で人生最低の30点まで落ち込んだ時期も、玉城さんは誰かに頼られること、感謝されることへの感度を失わなかった。だからこそ、オンラインでの新しい働き方という選択肢に気づき、そこに一歩を踏み出すことができたのだろう。
いまの仕事においても、玉城さんが大切にしているのは、経営者の裏方として、見えないところで支え続ける姿勢だ。表には出にくい経理や事務、広報といった業務をひとつずつ丁寧にこなし、その結果として相手から「ありがとう」と言われる。その積み重ねが、玉城さんにとって何よりのやりがいとなっている。
一人社長や人手の足りない会社にとって、バックオフィスを任せられる存在がいることは、事業を続けていくうえで欠かせない支えになる。玉城美里さんは、そうした経営者たちのすぐ隣で、在宅ワークという形を通じて、自分自身の働き方の可能性も同時に広げてきた人でもある。
Hummingbirdの公式サイト、Instagram、Facebookでは、日々の活動の様子が発信されている。コロナ禍という誰にとっても難しい時期を経て、裏方として誰かの力になる道を選んだ玉城美里さんの歩みは、いまも進行形で続いている。
この回のゲスト

玉城 美里
Hummingbird / 代表
玉城美里さんは沖縄県出身で、三姉妹の末っ子として育ちました。北京への語学留学を経て、外資系ブランドや広告代理店での経験を積み、リクルートの『HOT PEPPER Beauty』編集部で編集や進行管理を担当しました。2020年、コロナ禍の中でオンライン秘書として独立し、経営者のバックオフィス業務を支える「ビジネスの右腕」として活躍しています。彼女は経理や広報、SNS運用など多岐にわたる業務をこなし、経営者が本業に集中できる環境を整えています。趣味は旅行や料理、海で泳ぐことです。
この回の音声は、ポッドキャスト『一粒の星砂』第2回でお聴きいただけます。
